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日々雑感トップメッセージ

「日々雑感〜トップメッセージ〜」は、住化ケムテックス株式会社 代表取締役 大迫一義が日々感じたことや皆様へのメッセージを発信するページです。

河盛好蔵から

発信日:2017年4月24日

フランス文学者である河盛好蔵の著書には、多くの偉人の言葉が引用されていて印象深い。彼の著書「人とつき合う法」からエッセンスを紹介したい。

「吉田兼好の徒然草では、『友とするに悪き者』として、『病無く、身強き人』(病人の気持ちが分からない)と『酒を好む人』(酒癖)を挙げ、『友とするに良き者』として、『物くるる友』、『薬師』、『智恵ある友』を挙げる。」(少し打算的な気がする)

「江戸時代中期の国学者である村田春海(はるみ)は、『うなぎの蒲焼と人の悪口が一番好き』と書いている。」

「十九世紀のフランスの作家ゴンクールは、人前では人の悪口は言わないが日記に記した。」

「詩人の堀口大学の言葉、『丸い玉子も切りようで、同じ言葉も使いよう』。」

「フランスのモラリストであるジュベールの言葉、『友人が片目なら、私は友人を横顔から眺める』(そういう思いやりが必要)。」

「フランスの作家であるジュール・ルナールの言葉、『友達は衣服のようなものであり、擦り切れないうちに捨てるのが良い、そうでなければ向こうがこっちを捨てる』。」

「ドイツの格言、『酒が作り出した友情は、酒のように一晩しか持たない』。」

「若山牧水の和歌、『白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり』。

「時間を守らないのは、忙し過ぎる人か、暇過ぎる人に多い。忙し過ぎる人は、『自分は忙しいが人は暇だ』と思い、暇過ぎる人は、『自分が暇だから人も暇だ』と思うから。」

「ラ・フォンテーヌの寓話に『二人の友』というのがある。夢で友人の悲しそうな顔を見た者が、吃驚して友人宅に駆けつけた。寝ていた友人は跳び起きて、金と剣を持って来た。『こんな時間に君が来るのは、金に困ったか、誰かと決闘かだ、いずれでもお手伝いする』(お互いに、相手を思い遣っている)。」

「フランスの哲学者であるベルグソンの言葉、『礼儀作法はニスのようなものである。ニスを塗ったばかりのドアは、人が近づくのを妨げる』(適度の距離が必要)。ベルグソンは礼儀を『知性の礼儀』と『心情の礼儀』に分け、前者は相手の自尊心を尊重し、後者は相手への愛情に基づく、とする。結局、礼儀とは、相手の嫌がることを言ったりしたりせず、相手の自尊心を満足させること。」

「あるフランス人が書いている、『不快な手紙を貰ったら、直ぐ返事を書かず、暫く待つこと。穏やかに冷静に行動したという満足感を持つべき』。」

「フランスの作家である、アンドレ・ペランは『父』という小説で、『父は父という一つの演技をやっているのだ』と書いている。物理学者の湯川秀樹は、『父親に抱かれた記憶がない』と随筆『旅人』に書いている。父親には子供に対する『はにかみ』がある。」

「詩人の萩原朔太郎は言った、『最も親しい友人は兄弟のように退屈である』と。」

「友人同士は、成長すればするほど、物の見方に距離が出てくる。それを理解し合うことが大切である。そうすることで良きライバルとなれる。」

残りは、次回に紹介したい。