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機能樹脂事業部 エマルジョングループ

一般技術情報

  1. エマルジョンとは
  2. 粒子径の比較
  3. 合成樹脂エマルジョンの特性
  4. エマルジョンの一般物性・性質・特徴
  5. エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂の組成と機械的特性
  6. エチレンを共重合モノマーとして利用する目的
  7. コモノマーによるポリ酢酸ビニルの可塑化効果

1.エマルジョンとは

エマルジョン概念図

水を媒体とし,水とは混合しないポリマー粒子が親水性と親油性を有する乳化剤を介在させることにより,安定的に共存したもの。

2.粒子径の比較

粒子径の比較

3.合成樹脂エマルジョンの特性

合成樹脂エマルジョンの特性

4.エマルジョンの一般物性・性質・特徴

<エマルジョンの一般的性質,特徴>

濃度(固形分),粘度,pH
FM(残留モノマー濃度),グリッツ(粗大粒子)
粒子径,粒子径分布,沈降量
TIP(トルエン不溶分),[η]
Tg(ガラス転移温度),MFT(最低造膜温度)

<エマルジョンの一般的性質,特徴>

  1. 媒体が水なので安全である。
  2. チクソトロピー流体である。
    シェアあり→低粘度
    シェアなし→高粘度
  3. フィルム形成特性を有する。

5.エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂の組成と機械的特性

エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂の組成と機械的特性

6.エチレンを共重合モノマーとして利用する目的

  1. 内部可塑化モノマーとして,可塑化効果に優れる。
  2. 種々の共重合性モノマーを導入した,多彩なポリマー設計が可能。
  3. 耐水性・耐アルカリ性等に優れている。
  4. 耐候性にも優れている。
  5. 非極性素材(プラスチック,合成繊維など)とのAffinity(なじみ)が良好である。

7.コモノマーによるポリ酢酸ビニルの可塑化効果

コモノマーによるポリ酢酸ビニルの可塑化効果

2EHM:メタクリル酸2-エチルヘキシル
2EHA:アクリル酸2-エチルヘキシル
NBM:メタクリル酸n-ブチル
NBA:アクリル酸n-ブチル
EA:アクリル酸エチル
VV:バーサチック酸ビニル