English

製品情報TOPICS

2016年01月22日

~VAEエマルジョンのガラス転移温度(Tg)について~

 ―謹賀新年―

 
 昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
 お客様のニーズにお応え出来るよう社員一同努めていく所存です。
 昨年同様の御愛顧を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 さて、今回は『VAEエマルジョンのガラス転移温度(Tg)』に注目して、製品紹介をさせて頂きます。

 VAEは酢酸ビニルとエチレンの二元系で、弊社ではこの割合を調整することで幅広いTgの製品をお取り扱しております。

 
■ 製品をTgで分けると、次のような3種類に分類されます。
   高Tgタイプ、ノーマルタイプ(Tg:0℃付近)、低Tgタイプ
 
■ 製品例

 

グレード名

Tg ()

Tg タイプ

S-305HQ

7

ノーマル タイプ

S-400HQ

0

S-450HQ

0

Tg タイプ

S-401HQ

-18

S-410HQ

-18

S-408HQ

-30

 
 Tgが高い程ハードな風合いで、Tgが低くなるにつれてソフトな風合いとなっていきます。

 また、高Tgタイプではエチレン含有により、難接着基材への接着性を保持しつつ、高い凝集力と耐熱性が期待出来ます。低Tgタイプについては高Tg、ノーマルタイプと比較して、難接着基材へのより高い接着性が期待出来る他、低温での可撓性等も期待出来ます。

 
 是非一度手に取ってその違いを御確認下さい!!

 今回御紹介しましたTg以外にも、酸変性タイプ、自己架橋タイプ、エチレン酢酸ビニル塩化ビニル等様々なタイプの製品をお取り扱しております。

 また、弊社では新規製品の開発にも力を入れております。
 既存グレードではなかなか性能が出ない等、お困りの際はお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

弊社製品に関してご質問等ございましたら、弊社窓口までお気軽にお問い合わせ下さい。
 https://www.chemtex.co.jp/seihin/emulsion/contact/

 

2015年12月18日

【技術資料】イオン交換樹脂による不純物除去

1.無機コロイド、有機物の精製

 MF、UFフィルターを使用し、脱塩、不純物除去を行っても目的の精製まで達しない場合、さらにイオン交換樹脂を使用すると効果的に低濃度まで脱塩、不純物除去が可能です。

ケース①

                          濃縮水

原料 ⇒ 反応 ⇒  MF、UF処理(洗浄・脱塩)  ⇒ イオン交換処理(脱塩) ⇒ 脱水 ⇒ 製品

              ↓ ろ液

             中和 ⇒ 廃水処理

ケース②

                            濃縮水

原料 ⇒ 反応 ⇒ MF、UF処理 (不純物濃縮)    ⇒    廃水処理

              ↓ ろ液

             イオン交換処理(脱塩) ⇒ 析出 ⇒ 製品

 

2.有機、無機、表面メッキなど連続反応槽のイオン調整

反応の進行により酸、アルカリ、もしくは塩が発生し、その成分によりpHが変動したり、反応に悪影響を与える場合、その成分系内から取り除く、または最適なpHを維持できるように系内のイオンバランスを調整する方法としてイオン交換樹脂を使用することができます。

____________.png

 

詳しくは、お問い合わせください。

 

2015年11月30日

【新規開発部】PET/アルミ用接着樹脂のご案内

新規開発部より、PET/アルミ用接着樹脂「CMX Z9921-S08」をご紹介いたします。

まず、物性および接着力に関する参考データを以下に記しますので、ご確認ください。

(数値は代表値となります。 )

【物性】

 CMX Z9921-S08          
 不揮発分(%)             20
 粘度(mPa・s)           300 

【接着力】

   CMX Z9921-S08
 剥離強度(N/cm)          29

※ 構 成  : PET(厚み:75μm)/CMX Z9921-S08/アルミ(厚み:100μm)

※ 接着条件:  150℃×5秒、0.5MPa

※ 剥離条件: T字剥離50mm/min(室温)

 

また、「CMX Z9921-S08」は新規開発部が取り扱う接着樹脂の中でPETに最も密着いたします!

 

↓ご興味ある方、もっと詳しく知りたい方はこちらからお問い合わせ願います!

  http://www.chemtex.co.jp/seihin/new/

2015年11月27日

【製品紹介】超純水用途・混床用樹脂「デュオライトUP7000」

デュオライトUP7000は、高純度精製超純水製造用として、半導体製造用最終ポリッシャー向けに開発された混床用活性化樹脂です。均一粒径の強酸性陽イオン交換樹脂(カチオン樹脂)および強塩基性陰イオン交換樹脂Ⅰ型(アニオン樹脂)が、高純度に再生され体積で当量混合されており、充填時等の操作において、各樹脂が分離しないように粒子径に重点を置き樹脂物性を最適化しています。また、半導体用最終ポリッシャー向け樹脂であることから、処理水中のイオン種、シリカ、TOC、微粒子などの溶出を極限まで低減しています。

今回、他社品との比較データを掲載し、デュオライトUP7000の優位性を紹介させていただきます。

1、半導体最終ポリッシャー向け混床用樹脂の各基本物性

①強酸性陽イオン交換樹脂

UP7000 他社品
交換容量 eq/L(H+) 2.2 1.8
再生率 % (H+) 100 100
調和平均粒子径 mm 0.55 0.78
均一係数 1.07 1.28

②強塩基性陰イオン交換樹脂(Ⅰ型)

 UP7000 他社品
 交換容量  eq/L(OH-)  1.3  1.0
 再生率  % (OH-)  97  90
 調和平均粒子径  mm  0.61  0.62
 均一係数  1.09  1.06

 

UP7000のカチオン樹脂は、他社の樹脂よりも高交換容量であり、均一な粒子径です。アニオン樹脂も他社品に比べ、高交換容量で高再生率です。

UP7000は高交換容量、高再生率なので、より多くの超純水を低レベルの常時イオンリークで採水が可能です。

③UP7000の外観写真

__________1127.jpg  褐色粒子:カチオン樹脂   白色樹脂:アニオン樹脂

 

UP7000は比重の重いカチオン樹脂の粒子径を小さくし、比重の軽いアニオン樹脂の粒子径を大きくしました。このことによりカチオン樹脂とアニオン樹脂が分離し難くなり、純水をより高純度に精製することが可能となりました。

 

2、半導体最終ポリッシャー向け混床用樹脂の樹脂からの溶出量比較(TOC、微粒子)

初期流出TOC比較

_________.png

 

TOC比較データ (流速 SV=40BV/hr)

BV ΔTOC(ppb C)
UP7000 他社品
0 8 791
20 4.9 112
40 3.5 34
60 2.7 4.5
80 2.1 2.2
120 1.9 2.1
160 1.8 1.9
200 1.7 1.8
240 1.6 1.7

 

 

常時流出微粒子比較

______1202_2.png

 

微粒子データ比較 (流速 SV=40BV/Hr)

微粒子(個/ml)
UP7000 他社品
0 2208 7232
80 18 3778
160 19 1484
320 3 747
400 0 523
560 2 418
720 2 395
800 0 352
880 0 358
2015年11月25日

【製品案内】 環境対応型 非フッ素系撥水撥油剤

 当社では、既存のエマルジョン製品「スミカフレックス」、「スミエリート」で
長年培った技術を応用し、環境懸念のない、非フッ素系撥水撥油剤を開発しました。

 従来のフッ素系撥水撥油剤は、製品中にごく微量のPFOA(パーフルオロオクタン酸)を
含有していますが、PFOAは環境や人体への影響を引き起こす懸念があるとされています。
より安全な物質や技術へのニーズに応える製品として、機能性と安全性を兼ね備えた製品を
私どもから皆様にご提供します。
 

 1.製品の特徴
 
  ・環境懸念のあるPFOAを含有しません。
  ・フッ素系と同等以上の撥水撥油性を発揮します。
  ・紙塗工や布含浸等、様々な加工方法に適応します。

 2.撥水性、撥油性
 

 

撥水性

[接触角(°]

撥油性

[キット法]

SDX-100

97

13

SDX-5100

90

12

フッ素系撥水撥油剤

90

11

   【試験方法】
    基  材 : 上質紙
    塗 工 量 : 10g/㎡ 
    評  価 : 接触角は水を滴下5秒後に測定。キット法の数値はキットナンバーを表す。

弊社製品に関してご質問等ございましたら、弊社窓口までお気軽にお問い合わせ下さい。
 https://www.chemtex.co.jp/seihin/emulsion/contact/

 

2015年10月30日

【新規開発部】ガスバリヤー性のある新たなコーティング液のご案内:その2

前回ご案内しましたガスバリヤー性のある新たなコーティング液について試作品の性能を測定しましたのでご確認ください。【OTR(酸素透過度データ)】塗布量(ドライ)1.0g/m2→OTR(酸素透過度 )5.0cc/m2・day・atm、塗布量(ドライ)2.0g/m2→OTR(酸素透過度 )1.0cc/m2・day・atm

※ポリエステルとポリエチレンとの積層体として評価 ご興味ある方はこちらからお問い合わせください!

http://www.chemtex.co.jp/seihin/new/

2015年10月26日

【技術資料】アミン臭低減方法について

アミン臭低減方法(ミックスベッド方式)

1、はじめに

 原水をイオン交換樹脂で純水化処理するにあたって、処理水にアミン臭気が残る場合があります。この原因は、強塩基性陰イオン交換樹脂の成分であるアミノ基が分解して有機アミン類が発生する為です。有機アミンがごく少量発生しても人間は臭気として敏感に感じ取ります。今回、このアミン臭気を如何にして低減させることが出来るかを記載いたしました。

2、アミン臭気について

 強塩基性陰イオン交換樹脂は分解劣化により、トリメチルアミン、ジメチルモノメタノールアミンなどを生成します。分解によって生成したアミン類は水中から気化し、微量でも臭気として感じ取ります。

3、対応策

 アミン臭気を抑えるためには、以下の2点が考えられます。

(1)樹脂中のアミン類の低減(水洗の強化)

 ①新品の強塩基性陰イオン交換樹脂は、2倍量再生を数回行います。再生することによって、樹脂が膨潤し樹脂中のアミン類を洗い出すことができます。

 ②再生は、強塩基性陰イオン交換樹脂を先に行うことにより、強酸性陽イオン交換樹脂を再生する時の抑え水でも強塩基性陰イオン交換樹脂の洗浄がより進みます。

(2)樹脂中のアミン類の低減(アミン類の臭気低減)

 ①デュオライトC20LFの一部にデュオライトC255LFHを使用します。

 (目安として、デュオライトC255LFHはデュオライトC20LFの25~50%とします。)

  または、特殊品であるデュオジェットC2255Hを使用します。

 ②再生後の混合条件を調整することで最適な陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂の混合状態にします。

 (詳細は、当社にお問い合わせください。)

 

4、推奨グレード組み合わせ

強酸性陽イオン交換樹脂 強塩基性陰イオン交換樹脂
一般品

アニオンⅠ型の場合

デュオライト

C20LF+C255LFH

デュオライトA113MA
一般品

アニオンⅡ型の場合

デュオライト

C20LF+C255LFH

デュオライトA116
特殊品

アニオンⅠ型の場合

デュオジェット C2255H デュオライトUP5000
デュオジェット C2255H デュオジェットA1130CL
特殊品

アニオンⅡ型の場合

デュオジェット C2255H デュオジェットA1160CL

 

2015年10月23日

★ 新製品S-483HQの技術情報を更新しました! ★

 この度、住友化学(製)エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョン
「スミカフレックス」の新製品(S-483HQ)に関する詳細な技術情報を追加更新致しました。

(スミカフレックス・スミエリート全製品一覧はこちら)
 http://www.chemtex.co.jp/seihin/emulsion/bussei/

 S-483HQS-400HQと比較して、高剪断領域での粘度安定性・再乳化性・低温粘度安定性に優れます。
 特に、ポリマーの再乳化性および低温粘度安定性良好の両者の特長を兼ね備えたタイプは弊社製品の中で初となる新製品です。

  《S-483HQの特長》

   ・高剪断領域での粘度安定性に優れる

   ・再乳化性があり、洗浄性に優れる
   ・低温粘度安定性に優れる

 紙接着や木材接着の用途を中心に、作業性の改善が期待できます。
 是非、ご検討いただきますようお願い申し上げます。

 ※弊社製品に関してご質問等ございましたら、弊社窓口までお気軽にお問い合わせ下さい。
  https://www.chemtex.co.jp/seihin/emulsion/contact/ 

 

2015年09月30日

『スミカフレックスの紙接着用途へのグレード展開』

スミカフレックスは、カートン、紙袋、紙管、製本、難接着基材のパッケージングなど

紙に関連した様々な基材の接着に対応したグレードをラインナップしています。

 EVA.jpg

 

個々のグレードのさらに詳しい情報は、弊社ホームページからご確認いただけます。

 ⇒ http://www.chemtex.co.jp/seihin/emulsion/bussei/

 

ご要望に応じた開発にも対応しております。是非ご検討、ご用命いただきます様お願い申し上げます。

 

本件について、ご質問等ございましたら、下記窓口までお問い合わせください。

 ⇒ https://www.chemtex.co.jp/seihin/emulsion/contact/

2015年09月30日

【新規開発部】ガスバリヤー性のある新たなコーティング液のご案内

このたび、新規開発部ではガスバリヤー性のあるコーティング液の取り扱いを始めました。

ガスバリヤー性の付与はもちろん、防汚性、耐溶剤性、耐油性の付与についても期待ができる製品ですのでご興味ある方は、是非一度ご検討いただきたいと思います。

↓ご興味ある方はこちらからお問い合わせください!

 http://www.chemtex.co.jp/seihin/new/

 

<前の10件  11 | 12 | 13 | 14 | 15  次の10件>